【活動報告】釧路で市民公開講座を開催しました

2025/11/26

1115日(土)、One Healthリサーチセンターは、釧路市立博物館で「野生動物の鳥インフルエンザ感染」に関する市民公開講座を主催しました。

道東は豊かな自然を有し、希少種を含む野生生物が多く暮らす地域です。しかし2025年春には、道東沿岸にて高病原性鳥インフルエンザウイルス感染による海鳥の大量死が発生しました。そして、生息域を共にするアザラシやラッコの同ウイルスへの感染が日本で初めて報告されました。野生生物にまで拡がったウイルスとどう向き合えばいいのか、専門家とともに考えました。

 

当日は、40名以上の参加者の方にお越しいただき、会場はほぼ満席となりました。

 

まず、ウイルス学を専門とする当センターの日尾野 隆大さんから高病原性鳥インフルエンザウイルスについて、由来から病原性、そして日本への伝播経路が説明されました。つづいて根室市歴史と自然の資料館の学芸員・外山 雅大さんから、2025年春に道東沿岸で起きていた野鳥の鳥インフルエンザウイルス感染について、実際の写真や動画とともに紹介されました(写真)。水産資源研究所で海生哺乳類の研究をしている服部 薫さんからは、日本で初めて報告されたアザラシの感染、そして世界で初めて報告されたラッコの感染について、そのとき対応とともにお話がありました。最後に、猛禽類医学研究所で獣医師として猛禽類などの治療や保全にかかわる渡辺 有希子さんから、希少鳥類の感染と、新たな取り組みとしての治療について紹介していただきました。

 

パネルディスカッションでは、衰弱・死亡した野生生物に出会ったときの対応(行政への通報など)や、ウイルスの拡散・感染を防ぐためにできること(餌やりしないなど)について活発な議論が行われ、地元の方々とこれからについて考える機会となりました。

 

本講座で紹介された講演内容や議論は、今後One Healthリサーチセンターのホームページで公開予定です。

(One Healthリサーチセンター 大谷 祐紀)

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